葬儀の気になること

お葬式を2度やった経験から感じたこと、気になったことを色々書きます。 ちなみに葬儀は仏式が1回、神式(天理教)を1回。

イオンの葬儀は本当に安いのか?

イオンが葬儀業界に参入した時は非常に話題になりました。地域や宗派でだいぶ異なり、家で行うことが多かった葬儀から、次第に斎場で行うようになり、斎場で行う事が一般的になった結果、イオンのような大手が参入するのは当然の流れなのかもしれません。

イオンのサイトを見てみると、葬儀の流れや値段などが明確になっています。他の斎場などのサイトを見ても、これほどハッキリと値段などを書いてあるところはほとんどないと思います。

www.aeonlife.jp


多くの場合、葬儀は突然行うもので、事前に下調べを行い、比較検討することは少なく、相見積もりをとることなんてまずありません。そんな状況でイオンのようにはっきりと示してくれると、いったいいくら位かかるのか、足元を見られているのではないか?という疑念を払拭してくれます。
各葬儀会社もイオンのようにどのくらいの葬儀でどのくらいの値段がかかるのかハッキリと示してくれるようになると、非常に助かるのではないかと思います。
しかし、イオンの葬儀を見ると、すごく安いという印象は受けませんでした。

イオンのいいところ

イオンの葬儀の値段が安いのかを考える前に、イオンのいいところを挙げたいと思います。
一番は金額がはっきりと提示されているところです。葬儀に対する不安、不信は、お金がどのくらいかかるのかわからないところです。そして、それは高すぎではないか?ということです。

実際に葬儀をあげる時は葬儀屋からきちんとした明細が出ますが、いざ葬儀をあげなくてはいけない、という時はいったいいくら必要なのか、全くわかりません。しかも、葬儀は大抵の場合突然です。それに対し、イオンはプラン毎にはっきりとした額を提示しています。これは安心できます。

また、金額がハッキリしているだけでなく、分割での支払いにも対応している点は助かると思います。葬儀は突然の事なので、突然の出費となります。一括なら大変だけど、分割なら十分返せるという場合にはイオンは選ぶ価値はあると思います。

イオンでなくてもいい葬儀も

イオンのサイトを見る限りでは、比較的規模の小さい葬儀、最近増えてきた家族葬などを中心にターゲットを絞っています。例えば、故人が在職中の場合は勤務先からの参列者が多いためイオンの特長である小さい葬儀では対応できないので、他の葬儀社でも構わないでしょう。特に公務員、中でも警察、消防関係はかなり多くの方が参列するといいます。他にも親戚関係が多い場合なども、参列者は多くなるため難しそうです。

他には故人の意思で、盛大にやって欲しいという場合も対応が難しそうです。どちらかというと、質素に無駄を省いてコストを限定している感じなので、追加で花をあげる程度は出来ると思いますがそれ以外の点で柔軟性は低そうなので、なかなか盛大にという感じにはならないでしょう。
葬儀などの法要は送る側の気持ちの問題なので、故人の気持ちに沿わなくてもいいわけですが、それで納得できるかどうかという点が問題になります。

イオンは仲介だけ

気になるのはイオンは仲介を行い、実際に葬儀を行うのは下請けとなる葬儀社になります。大手の葬儀社ではなく、営業力の弱い葬儀社が請け負うのだと思います。比較的規模の小さい葬儀社だと思われます。葬儀を上げる側としては葬儀社の対応で随分と印象が変わります。棺や骨壷などは同じものを使うと思いますが、担当者の対応までイオンがきっちりとコントロール出来ていればいいのですが、難しいと思います。当たり外れはあると思います。

香典返しなどを含まないことに注意

イオンのサイトを見てみるとわかりますが、提示しているのは葬儀全体に必要となる額ではありません。香典返しや通夜ぶるまいなどは含まれないからです。
葬儀をあげた方ならわかりますが、香典返しや会食の費用はかなりかかります。その分、香典をいただけるわけなので、頂いた香典を全額、香典返し、通夜ぶるまい、お斎にあてると考えれば、イオンが提示している額を負担すれば葬儀をあげられると考えればいいのかもしれません。

大手葬儀会社との違い

葬儀は贈る側を納得させるという意味合いもあるので、その点は大手葬儀会社は満足させる対応をします。おくりびとという映画が話題になりましたが、大手なら納棺師による納棺をしてくれます。湯灌などもそうですが、もともとは家族や親族などで行っていたことを葬儀会社が泊を付けて高い値段をつけているのが今の葬儀だという批判もあります。一方で、送る側としては葬儀会社が入ることで手間を省け故人に思いをよせる時間を作れたり、故人への思いを込めた式にすることが出来ます。

まとめ

私自信、イオンで葬儀をあげたこともないし、恐らく参列したこともないので、イオンのサイトを見て自分の経験と照らし合わせての感想になります。途中でも書きましたが、贈る側の気持ちの問題なので、イオンでやらなきゃよかったな、と思うかもしれないと感じたらやめたほうがいいかもしれません。逆にイオンだろうがどこだろうが、気持ちがこもっていれば問題ないと捉えることができれば金額がハッキリとしているイオンは安心して任せることが出来ると思います。
本当に気持ちの問題だと思います。