葬儀の気になること

お葬式を2度やった経験から感じたこと、気になったことを色々書きます。 ちなみに葬儀は仏式が1回、神式(天理教)を1回。

お墓にも制限がある?好き勝手は許されない?

既にあるお墓に納骨する際は特に問題ありませんが、新しく作る時は色々考慮しなくてはいけないこともあります。場合によっては納骨を拒否されるという事にもなりえるので、しっかりと確認しておきたいところです。

同じように見えるお墓ですが、宗派によってルールというか決まり事のようなものがあります。そのため、お寺の墓地に新たにお墓を作る場合は、その宗派のルールに沿ったものでなければならない、というお寺もあります。

洋型といわれる背の低いタイプや、神道式の先の尖ったタイプ、オブジェのような墓石もあります。そういったお墓のあるお寺はうるさくないと思いますが、お墓を作る前にどんなお墓にしたいか予めお寺の方に伝えておくことが必要です。

お寺ではなく、○○霊園のようなところは宗派や宗教に関わらず埋葬されているので、墓石や刻む文字などのルールは常識的なものであれば、ほとんどないと思います。

お墓に刻む文字

「南無阿弥陀仏」、「○○家之墓」、「先祖代々之墓」などが一般的ですが、極楽を意味する「涅槃城」や「涅槃苑」、阿弥陀様の下でまた会えるという意味の「倶会一処(くえいっしょ)」、般若心経から「色即是空」、神道では「奥津城(おくつき)」、などなどがあります。
父方と母方のお墓を一つにする場合などは「○○家之墓」とはしにくいので、「涅槃城」、「涅槃苑」、「倶会一処」のような言葉が使われます。「倶会一処」「色即是空」は宗派によっては使わないので、やはりお寺に相談が必要です。

また最近では洋型に「絆」、「愛」、「ありがとう」などの言葉を刻むケースも増えています。洋型に刻む文字は、基本的には忌み言葉を避ければ問題ないようですが、言葉の由来、漢字の由来も調べてからにしたほうがいいかもしれません。

ちなみに我が家?の墓も父方と母方を一緒にしてあり、かつ曹洞宗と天理教と宗教から違うので宗教色が薄い洋型にしました。墓誌も2つに分けてあります。お寺の墓地なので、事前に相談し了承を得てから作りました。

お墓は生前に作っておくケースもありますが、希望するようなお墓にすることが出来るのかどうか、しっかりとお寺の方に確認しておくことが必要です。

納骨が出来ない?

既にお寺にお墓があるばあい、一般的にはそのお寺の檀家になっています。檀家であれば、葬儀など法要はそのお寺にお願いすることになります。しかし、別のお寺や葬儀社の紹介による僧侶に葬儀をお願いすると、納骨を拒否されるケースが多いようです。お寺は墓地の管理者ではありますが、お寺も墓地も合わせて宗教的な施設ですから、筋が通らないというわけです。

家の場合、母方の祖母は天理教で葬儀をあげ、お寺の墓地に納骨していますが、事前に話を通してあるので納骨を拒否ということはありませんでした。もともと、宗派や宗教に限定せずに墓地を貸しているお寺ということもあり、その辺は慣れているのだと思います。

田舎にある墓に納骨したい、というケースでは葬儀後にでもお寺に連絡して、どうしたらいいのか聞く他ないかと思います。四十九日の法要をお墓のあるお寺で行えばいいところもあるでしょうし、戒名を付けなおすお寺もあるでしょう。対応はお寺によって様々だと思うので、相談して、対応次第では別のところへ納骨も考えてもいいかと思います。