葬儀の気になること

お葬式を2度やった経験から感じたこと、気になったことを色々書きます。 ちなみに葬儀は仏式が1回、神式(天理教)を1回。

あわてなくても大丈夫、葬儀社選びは案外時間をかけられる

病気などで長くないことが告げられていれば、その間に葬儀社選びが出来るかもしれませんが、そうではない場合も沢山あると思います。
実際、私の祖母や父は入院することなく、突然亡くなってしまいました。
突然亡くなると慌てて、速く葬儀社を選ばなくてはいけない!と考えるかもしれませんが、そこまで急ぐ必要はありません。葬儀社選びに1日くらいはかけられます。

亡くなってからまず必要になることは、遺体の安置です。これは急ぐ必要があります。
病院で亡くなった場合は病院の安置室から自宅などに移す必要があります。病院の安置室が使えるのは、せいぜい当日までなので、安置する場所へ搬送する必要があります。自宅に安置できない事情があれば葬儀社の安置室を利用できますが、その場合はほぼその葬儀社で葬儀をあげることになるかと思います。言い方が悪いですが、人質をとられるようなものですから。

安置する場所が数百キロなど、かなり離れている場合は専門の業者に依頼しますが、数十キロ程度の距離ならば葬儀社に移動をお願いします。移送する際にお願いする葬儀社と式をあげる葬儀社は別のところで構いません。

自宅まで移送したら終わりということはなく、搬送した葬儀社はドライアイスで処置をしてくれると思います。移送費やドライアイス代などは後日請求書が届きます。ここまでやってしまえば慌てて葬儀社を決めなくても、このドライアイスがなくなってしまうまで、葬儀社選びの時間があると思って大丈夫です。ドライアイスは1回で1日半程度持つといわれていますので、葬儀社を決めるのは翌日でも大丈夫です。

親戚や菩提寺があれば菩提寺に連絡してからでも葬儀社を決めても問題ありませんが、葬儀社を決めてから菩提寺に連絡した方が通夜と葬儀の日程を決定できるので葬儀社を先に決めた方がいいでしょう。また、葬儀社を決める前に親戚に連絡すると、あれこれ口を挟んでくることもあると思うので、落ち着いて葬儀社を選んでから親戚や菩提寺に連絡した方がいいと思います。

できれば相見積もりを

仕事で見積もりをとる場合は、いくつかの業者で相見積もりをすることが多いと思います。葬儀でも同じで、相見積もりを行った方がいいでしょう。見積もりを比べる場合は総額だけではなく、各項目について見比べた方がいいかと思います。

葬儀社への支払いの多くは祭壇と会食などの接待費の2つです。総額が安いけれど、接待費も他と比べて低く見積もられている場合は、会葬者の人数によっては追加料金がかなり増える可能性があります。

業者へ見積もりを依頼する際は、担当者が一人だけなのか、複数の担当者がつくのか確認しましょう。担当者は絶対に一人の方がいいです。担当者が複数になると連絡ミスや同じ内容を何度も話たり聞いたりする事が出てきます。最悪の場合は依頼内容と別の葬儀になってしまうこともあるようです。そもそも毎回違う方が来るというのは非常に疲れます。大きい葬儀社では忙しい時期などは複数の担当者がつくことがあるようなので、要注意です。

24時間経てば火葬はいつでも可能

早い時は亡くなってから2日後に通夜、3日後に葬儀、火葬が行われますが、1日葬や直葬でなければこれがほぼ最短です。友引を避けたり僧侶の都合が付かない場合は、通夜が4日後、5日後というケースもありえますし、都市部などは火葬場が混んでいる場合があり、火葬が1週間後という事もあります。

ちなみに火葬するまでの期限というものは決まっていません。保冷処理、冷蔵処理を行う必要があり、それを怠ると死体損壊にあたる可能性が出てきますが、葬儀社に依頼している場合は問題ありません。亡くなってから24時間以内は火葬できませんが、それ以降であれば火葬が遅くなっても問題ありません。早く火葬しなければと焦る必要はなく、じっくりと葬儀社を選ぶ時間はあります。

まとめ

急に亡くなると色々なことがあり焦りますし、考えがまとまらないかもしれません。葬儀社選びは電話だけでも複数にしてみて、その対応の印象で決めてもいいと思います。亡くなってから2日後には通夜を行わなければいけない、ということはないので、焦らずに1日かけても大丈夫です。