葬儀の気になること

お葬式を2度やった経験から感じたこと、気になったことを色々書きます。 ちなみに葬儀は仏式が1回、神式(天理教)を1回。

お墓や仏壇に供えてはいけない花がある?

仏事のマナーについて最近ではうるさく言う人も少なくなりましたが、お墓や仏壇などにお供えする花、お供えしてはいけない花というものがあります。マナーとして知っておくと失礼がないと思います。

棘、匂い、黒い花

この3つは蘇悉地経という経典で供えないように書かれています。中でも避けることで有名なのがバラなどの棘のある花です。生花店でバラを買えば棘をとってくれますが、それでも避けた方が無難でしょう。

匂いの強い花も避けるとされています。葬儀で香水を避けるのと同じように、匂いが強いものは避けます。

黒い花はそれほど多くありませんが避けます。故人が黒が好きで黒い花をお供えしたいという場合は、黒の代わりに紫の花を使うというケースがあります。黒の他には真っ赤な花は血を想起させる、ということで避ける傾向があります。

葬儀などで祭壇に菊ではなくバラを飾りたいなどの希望がある場合は、導師となるお寺様にお伺いを立ててからにします。宗派によっては蘇悉地経を大切にしていますので、場合によってはNGになる可能性があります。

椿

椿は花びらが散るのではなく花そのものがぼとっと落ちるため、これが斬首を思わせるということで武士から嫌われて、その名残で現在でも仏壇やお墓に供えるのは避けられています。
ちなみに紫陽花は散り際が悪いことからこれも武士から嫌われましたが、紫陽花の有名なお寺があるようにお墓や仏壇にお供えすることは問題ありません。

毒を持つ草花

死をイメージさせる草花として毒を持つものはお供えに避けることになっています。毒を持つ草花の中でも一般的なものには水仙やチョウセンアサガオ、紫陽花などがありますが、毒を持つこと自体があまり知られていないので、それほど気にしなくてもいいかもしれません。

大切なのは気持ち

避けた方がいいとされる花は昔からありますが、現在ではそれほどうるさくいう人も少なくなり、昔からの慣習よりも故人を弔う気持ちの方が大切だと考えている方が多いと思います。例えば、故人がバラが好きであればバラをお供えすることに嫌な顔をする人もいないでしょう。実際、葬儀の祭壇も宗教色が弱い、菊以外の花で祭壇を飾ることも出てきました。葬儀の場合はお寺様など、予め相談する必要はありますが、好きな花で送り出したい、送り出して欲しいという気持ちは高まっているようです。

ただし、これらの花を避ける方が無難であることに変わりはありません。供花を出す際や法事などに花を持参する時のために知っておいて損はありません。