葬儀の気になること

お葬式を2度やった経験から感じたこと、気になったことを色々書きます。 ちなみに葬儀は仏式が1回、神式(天理教)を1回。

香典返しを行わないケースが増えている?

香典返しは葬儀社が考案した習慣だといわれます。それ以前は香典返しという習慣はなかったそうです。
そのため、香典返しはどうしても返さなければいけないものではない、という方もいます。

70になる私の母が若かった頃は香典返しはなく、会葬御礼だけだったそうです。その代わり?香典を持ってこない人もいたし、若いお母さんがあかちゃんをおぶってきたら会葬御礼は二人分渡していたそうです。
現在でも地域によっては会葬御礼のみで、香典返しは香典の額に関係なく行わない地域もあるそうです。香典に限らず地域差はありますが、葬儀のマナーは葬儀社が作ったものが多いので、香典返しなどはその点をどう捉えるか次第かもしれません。

香典返しは非常に手間も時間もかかりますし、気を使います。家族が亡くなると他にもすることが沢山あるので香典返しに時間を割きたくないというのは経験した方ならわかると思います。
そのせいか、最近では香典返しを行わないケースが増えているそうです。

香典辞退

最近多くなっているのが香典の辞退です。市販のエンディングノートにも香典をいただくか、辞退するかの選択肢があるものが多いようです。香典の辞退は故人の意向で辞退するケースもあれば、遺族側が煩わしさを考えて辞退するケースもあります。

香典を辞退する代わりに、会費制のお別れの会を行うこともあります。葬儀は家族葬、密葬などで内々で行い、後日改めてお別れの会を行うというケースが多いと思います。会費はお別れ会で使う、食事などで返すので香典返しは必要ありません。

お別れの会を行う理由としては、宗教的な理由や音楽葬などのような無宗教で行いたいなどの意向などがあります。

寄付で香典返しの代わりに

香典返しというのは中々手間がかかるものです。年賀状も億劫ですが、一人ひとりに香典返しを送るのはその何倍も手間がかかります。そこで、香典返しを行わない代わりに寄付をするという方も増えているそうです。
半返し相当の額を日本赤十字などに寄付をして、四十九日の法要を終えた後に礼状とともに寄付をした旨と領収証のコピーを添えるといいかと思います。

ただ、香典返しは当たり前といっても間違いない状況で、中には返礼品があるものだと期待している方もいるので、その辺のことを考慮する必要はありそうです。

半返しでなくても大丈夫

香典返しは半返しといわれていますが、1/3程度でも問題ありません。香典返しを葬儀社に頼む場合は、分厚いカタログを持ってきてくれるのでその中から選ぶのですが、同じようなものにもグレードがあり、3000円なのか4000円なのか5000円なのかは、区別がつきませんから、半額なのか1/3なのか判断ができません。

葬儀はなにかとお金が必要になるので、工面が厳しい場合はありがたく香典はいただき、お返しに添える礼状に感謝の気持ちを込めれば問題ありません。